シーソー #校長室からの風景
幼いころ、私は、シーソーと表現したことはなく、「ぎっこんばったん」と呼んでおりました。オノマトペで対象を名付ける実に幼子らしい表現ですね(自賛)。
ところが、幼い日、アップとダウンを無限ループで楽しめた「ぎっこんばったん」が言葉を変えて「シーソーゲーム」となった途端、追いつ追われつの大接戦、手に汗握る白熱戦の様相を帯びて、幼い日の楽しさも消し飛んでしまうから不思議です。
さて、
♪うつ向くなよふり向くなよ
♪君は美しい戦いに敗れても
♪君は美しい(「ふり向くな君は美しい」詩:阿久悠)
といえば、全国高等学校サッカー選手権大会。県代表を決める予選は秋が主戦場です。トーナメント戦ですから、昨年データでみると1校の勝者と3882校の敗者、歌詞が敗者賛歌的になるのも頷けます。
本校は、部員数の関係でお隣の相馬農業高校サッカー部との「原町相馬農業連合チーム」として出場です。先日、1回戦(若松商業戦)が行われたので応援に行ってきました。会場につくと相馬農業高の校長先生も来ていて、校長も連合での応援です。
前半、自陣に攻め込まれるシーンでは、
連合校長「あ~~~、あ~~~~~~~、あぶなっ!」。
連合校長「おおおおおおおおおおおお(ハイタッチ)」(アップ)
1点リードのまま、間もなく終了のホイッスルかと………
連合校長「うわ~~~~~~~~~~~(膝から崩れる)」(ダウン)
なんと若松商業のゴール。
(延長戦は写真を撮ることを忘れております)
延長前半早々に連合チーム得点。
連合校長「おおおおおおおおおおおお(ハイタッチ)」(アップ)
延長前半終了間際に若松商業得点。
連合校長「うわ~~~~~~~~~~~(膝から崩れる)」(ダウン)
延長後半早々に連合チーム得点。
連合校長「おおおおおおおおおおおお(ハイタッチ)」(アップ)
延長後半終了間際に若松商業得点。
連合校長「うわ~~~~~~~~~~~(膝から崩れる)」(ダウン)
このシーソーゲームを制したのは、若松商業チームとなりました。
泣き崩れる選手、それを支える選手の様子を見て、連合校長「今日は声をかけずに帰りますか……」
帰りの車内で聞いた、男女の恋の駆け引きをうたうMr.Childrenの「シーソーゲーム ~勇敢な恋の歌~」
♪運命のイタズラってやつも考慮して
♪あぁ 照準を絞って
♪ステップアップしたい
♪そう祈って眠るだけ(作詞:桜井和寿)
考慮しても照準絞っても、結局祈るしかないのか~って、歌詞が妙に心に残りました。