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Step by step #校長室からの風景

 毎日一歩一歩歩むのが人生だとうたった名曲といえば、水前寺清子の「365歩のマーチ
  ♪しあわせは歩いてこない
  ♪だから歩いてゆくんだね
  ♪一日一歩 三日で三歩
  ♪三歩進んで 二歩下がる(作詞:星野哲郎)
が有名ですが、この歌の流行った時代は、右肩上がりの高度経済成長期、勉強してよい大学に入り、よい就職をして終身雇用、休まず歩けば、必ずいいことがあるという「未来への一本道」時代だったかなと思います。わかりやすく言えば、踏み出す一歩の方向が決まっていた時代。歌詞の2番3番と聞いてくとその感を強くします。

 ところが、今はといえば、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)、頭文字をとってVUCA(ブーカ)の時代といわれるようになりました。もう、漢字を見てもわかるように「未来への一本道」どころか、踏み出す一歩の方向に迷いに迷いそうな時代です。

 なので、そんな時代を歩む本校生に向けた進路行事があります。

進路指導主事による進路講演(1年)
VUCAの時代を説明しています。
教育実習中の卒業生にインタビュー
その一歩はどう選択したの?

 来年から文理分けされる1年生は、もうすぐ選択の時期がやってきます。今は、昔のように、とりあえず理系選んでおけば文系へのつぶしが可能なカリキュラムではないので、よくよく考えておかなければなりません。

続いて、2年生を覗くと

オープンキャンパスに参加することについての講演

昔のように、大学を見ずに偏差値のみの大学選択はあり得ません。毎年、大学入学後に3万人(先月の南相馬市人口は約5万6千人ですから、その半分強)が辞めてしまう時代です。だからこそ、大学見学は重要です。

2年生の終わりまで志望校を決定…
さて、どういう一歩を踏み出すのか
実際に、デバイスを使って試してみます。

そして、受験間近の3年生は

大学に提出する志願理由書の書き上げ(模擬)をしていました。

すでに、一歩を踏み出して歩み始めています。

進路行事は学年が進むたびに、stepを踏むように構成されています。

 VUCAの時代に一歩を踏み出す彼らにとっては、「365歩のマーチ」より浜崎あゆみの「Step by step」のほうが似合うと思います。
  ♪無いものいつまで数えてるより
  ♪有るものいくつ気付けるかだよ
  ♪ひとりじゃ想像も出来なかっただろう
  ♪一緒にいることでほら無限の可能性に(作詞:Ayumi Hamasaki)
特に、2番はグッときます。この先は、ぜひ、曲とともに聴いてください。

きっと、本校生は世界を動かす。