偏差値の先にあるもの #校長室からの風景
夏休みが明けたとたん、何人もの生徒が「総合型選抜」の出願届けをもって、校長室を訪れています。
私(校長)の昭和世代であれば、年内に合格が決まるのは、成績優秀、部活動も頑張った友人の指定校推薦ぐらいでしたが、いまや、全大学定員の半数が「総合型選抜」等の年内入試で決定する時代ですから、実際のところ今の大学入試は9月スタートといっても過言ではありません。
一方、「総合型選抜」は当然合否のある試験ですから、3年生は総合型対策と昔ながらの1~3月一般受験対策を同時に進めなければならないわけですから、タフな秋冬を過ごすことになります。
タフな日々を過ごす気概を維持するためには
大学の中身を、自ら進んで深く深く知ることが重要になってきます。
先日、そんな生徒たちの思いに応えるため一肌脱ごうと集結した若者たち。
大学院・大学に通う本校のOBOGの皆さん、総勢17名(17肌)。多い!
母校愛の強さを感じます。
普通この手の企画は、体育館に生徒を集めて、数名の先輩から話を伺うことも多いのですが、本校はこの人数。17教室を準備して、1~2年生が自分の興味関心のある先輩(大学・大学院)の話を2つ選択するという、主体的かつ贅沢なスタイル。聴く姿勢に違いが出ますね。
ちょうどここまでの撮影で、教室変更の時間。次の先輩の教室に移動しなければならないのですが、
17名の先輩が、高校での学習法、受験の心構えにはじまり、大学のカリキュラム、生活、アルバイト、研究専攻、大学院進学等々、多岐にわたりお話をいただき、生徒の質問に丁寧に答えていただきました。
偏差値はあくまでも入学の難易、その先にある大学・大学院の本質を知る貴重な時間となりました。
本校生の主体的な学びにご協力いただき、ありがとうございます。これからもよろしくご指導ください。