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かぐわしい #校長室からの風景

 タイトル画像を見て「ああ、あの季節ね」と思う本校OBOGは多いと思います。

生徒昇降口前の

金木犀です。以前に金木犀を囲むさつきを記事にしたことがあります。→映える抹茶アイス

10月になって、ぐっと秋らしくなったある日、かぐわしい香りが校長室に。

葉の下に隠れるように
小さな花が
一斉に咲き乱れていました

その香りの素晴らしいこと。よく芳香剤の匂いなどと言われますが、人工的に作られた香りでは到底及ばない、深みのある雅な香りが立ち昇ります。

かぐわしいという言葉は「香」「細し(くはし)=うるはしい、美しい」が語源と言われています。嗅覚の香りに視覚的美しさを感じるほどの良い香りです。

そういえば、これだけ薫り高いのに、源氏物語には登場しないのは花弁が小さく葉の間にある(香りの割には視覚的なインパクトがない)からかなと、昇降口で見上げながら思っていましたが、調べると、金木犀は江戸期になって渡来した木なんですね。

もし平安期にあったら、きっと七殿五舎の名前になったに違いないと一瞬思いましたが…
藤壺、梅壺、梨壺、桐壺につづいて…
「金木犀壺」って……
う~ん、ないかなww