見出し画像

Ken Oka と Bill Brown #校長室からの風景

Ken Oka と Bill Brown をご存じの方、挙手願います。私(校長)が中学生の時、もっとも有名な日本人とアメリカ人(たぶん)の名前です。

彼らは、とある丘の上で衝撃的な出会いをします。私は中学卒業までこの二人の軌跡を追うことになるのですが、その始まりです。
Hello.My name is Ken Oka.
Hello.My name is Bill Brown.
Bill: This is a park.
Ken: Is this a church?
Bill: Yes,it is.
Ken: Is this a church,too?
Bill: Yes,it is.
この後の会話は忘れましたが、どこが衝撃的って、初対面の会話で見事にBe動詞だけしか使わない展開。どこから来たの?とかまったく興味がないんでしょうかね、この二人。

実はこの二人、中学校の時使った教科書「New Prince English Course 1」(開隆堂)に登場する中学生なんですが、ただ、これまで私が生きてきて一度もこの展開の会話になったことはありませんww.

さて、いまや小学校から英語教育が始まる時代です。小中高と当然難度は上がっていくわけですが、校種が変わるたびに英語教育がぶつぶつ切れたり、リセットされたりでは、もったいないもったいない。

そこで

小中高連携推進事業
原町高等学校授業公開

小中高連携事業ですので、小学校、中学校からも英語担当の先生を招いての授業研究です。

参加者多数により

教室では収容できないと判明し、急遽特別教室にての授業となりました。本事業の関心の高さがうかがえます。

生徒に渡されたのは

Judge Sheet for Debate
Resolution: Japan shoud Ban Animal Cafè.

まず、生徒たちは、

個人端末を駆使して
現状を認識

それぞれの考えをまとめたところで、賛成者、反対者、裁定者を決めて

もちろん英語で意見を述べます
参観者も生徒が英語を駆使する様子を確認しようと

それぞれのテーブルで耳を傾けます。

身振り手振りを交えながら意見を表明する生徒たち

授業後は、まずは

参観者が意見を交換

その後、

高校教育課英語担当指導主事

が、小中高連携についての意見を集約し、連携の意義についてまとめを行ったのち

佐久間康之教授(福島大学)

より、最新の研究知見を学びました。

今回はパフォーマンステストを軸に小中高が連携して研究・実践を進めていくことになっています。

もし、Ken Oka がこの連携事業で英語を学び、本校を卒業したなら、きっと

Ken: Hello! I just wanted to say hello and ask if I could have a quick word with you. I often see you painting on this hill and I was wondering what you paint? My name is Ken Oka and I recently moved this town  from Japan.
Bill: Oh, you are Japanese! My name is Bill Brown. I'd love for you to take a look at my paintings and tell me what you think.
Ken: Oh, you paint quite an abstract picture! I'd love to know what this part of the painting is all about!
Bill: This is a park.
Ken: Ah, so this is that lovely park! And in terms of location, is this a church?
Bill: Yes, it is.You're such a star! I'm so happy you understand my painting so quickly!
Ken: Oh, that's so kind of you! It's just a bit of positioning, really. Let's see, this is a park and this is a church... Is this  a church,too?
Bill: You're absolutely right, I can't believe it. I'm sure we'll be the best of friends.

こんな会話になるに違いないよね(国語科教員の創作です)。


この記事が参加している募集